FreeStyle Session Japan 2003
今年も国内・海外から60チームがエントリー、キャンセル待ちも多数あった世界レベルといっても過言ではないイベントとなった。
韓国 vs 日本のバトルは喧嘩寸前のアツいシーンが多く見られた。違う国同士のバトルでは、もう少し冷静にバトルをしてもいいのでは?と思う部分も両者ともに見られた。
今回本戦に進出したチームで少人数だったRythm Sneakersは3人で戦い、結果こそ敗れはしたが、内容は安定してキレのあるムーブを連発。人数をカバーすること以上にいいバトルを展開した。
準決勝に進んだのはFire Works、I Love Footwork、Trival Crew、Skill Brats Kingsの4チーム。ここからはくじ引きによる対戦カードの決定となった。
Trival Crew VS I Love Footwork
I Love FootworkにはNYのBreaks Crewからチノとネメシスが参加。Tirval Crewのパワーにスタイル・パワー共にパワフルなチノが応戦。
Trival Crewはパワー・スタイルどちらもドリームチーム並に優れたBBOYを揃えてバトルを展開した。
Skill Brats Kings VS Fire Works
今までのバトルではチームワークや自分達のスタイルを崩すことなく戦ってきたFire Works。
準決勝でも今までどおり押されずにムーブをこなしていく。
一方Skill Brats Kingsも4人とは感じさせないパワフルなムーブと勢いでバトルを展開。
決勝バトル Trival Crew VS Skill Brats Kings
今年は日本勢の決勝進出の可能性が高かったものの、決勝バトルはアメリカのTrival CrewとSkill Brats Kingsとなった。
どちらもアメリカでは有名クルーのメンバーを選りすぐって集められたチームだけにアメリカのFSSと同じような感覚に陥るぐらい。
しかしベンジーが怪我のため決勝バトルでは1度も出ることはなかった。ベンジーのムーブに期待して来たBBOYたちが大勢いたため少し残念だった。
Skill Brats Kingsはある程度のルーティーンを用意。一方Trival Crewはソロで応戦。
どちらもスタイルや考え方の違いでバトルどころではなくなる場面が多く、バトルの後も舞台裏ではKamelがTrival Crewたちと口論になっている場面もあった。
もめにもめた後、優勝したのはTrival Crewとなった。
アメリカ、韓国共に3チーム出場という、まさに世界レベルのバトルとなったが、準決勝にコマを進めたのは日本とアメリカという結果に。
今年は韓国を阻止し決勝に望む日本のクルー、I Love FootworkとFire Worksだったが、結果は決勝をアメリカ同士のバトルとなってしまった。
来年はチームも大事だと思うが、1チームぐらいはドリームチームを作って参加するような日本のクルーを見てみたい。
2003年11月16日 CLUB CITTA