Battle Of The Year 2002日本大会
今年もBattle Of The Year日本大会が開催され、世界を舞台にバトルする日本人BBOYのレベルの高さ、開場2時間も前から並ぶ観客からも今大会の盛り上がりが予想できた。
今年エントリーしたチームは13チーム。約半数が関西勢ということで、関東のブレイカーたちは普段見れない関西勢のムーブに期待が高まったことだろう。
開場し、凝った演出のオープニングムービーがスクリーンに映し出されると、まだパフォーマンスの前に観客たちのテンションは上がりまくり!!
この勢いでMCのICHIとウガンダが登場、審査員たちも出てくるとそれぞれ1ムーブ。今回はゲスト審査員としてKUJOが来日。KUJOのムーブに歓声が止まないほど開場はアツくなり、各チームのパフォーマンスでは最後までテンションが下がることはなかった。
今回のショーパフォーマンスで個人的に注目したのは大阪のNew Black-izm。
3人と、今回最少人数として参加した彼ら。人数少ないから、と言ってしまえばそれまでだが、ショーは全体的に乱れていることがなく、3人全員がルーティーンで確実に揃えていたところがみんなの目指しているスタイル、考え方が同じ方向にあるんだろう、と感じた。ソロでは個々をちゃんとアピールできていたと思われ、今回は一番チームとして雰囲気を表現できていたのではないか、と思った。
パフォーマンス終了、ベスト4に選ばれたのはFIRE WORKS、一撃、回転倶楽部、SASUKE。準決勝は一撃 VS SASUKE、FIRE WORKS VS 回転倶楽部となった。
回転倶楽部 | SASUKE | |
FIRE WORKS | 一撃 |
一撃 VS SASUKE
SASUKEの先攻で始まったバトル。ムカイデを中心に安定した逆立ち系のフリーズで攻める。いろいろな形でフリーズを決めるが、一撃は個々のメンバーの特徴をいかして、スタイル・パワー共にバリエーションの多さで対抗。結果は一撃の勝利。
一撃 | SASUKE |
FIRE WORKS VS 回転倶楽部
回転倶楽部はパワーは周知のとおりレベルが高いが、今回スタイルもかなりハイレベルなものを見せてくれて、FIRE WORKSとスタイルを競っても引けをとらないものだった。
しかし中盤からパワー対決になり、どちらが決勝に勝ち残るかさらに微妙なバトルになったが、今回はFIRE WORKSが駒を進めた。
回転倶楽部 | FIRE WORKS |
決勝 一撃 VS FIRE WORKS
決勝は両チームともパワー・スタイルがバランスよく揃っていた。
目玉となった対決は大橋とシンのヘッドスピンのバリエーション。ヘッドスピンの多彩なバリエーションとそこからパワームーブへの繋ぎなどで両者一歩も引かない。
大橋の発狂するようなエアー14発にはケンジのキャッチに変化を入れたエアーで応戦。セイタローの驚異的な身体能力をいかした2回転宙返りや、トーマスを中心としたムーブは一撃のパワー勢の底力を見せた。スタイルは群青・イソップが中心となり攻め、一撃は今西、ノンMANたちを中心に個性的なスタイルで戦う。両チームともにスタイルの完成度はかなり高く、イソップの縦系の安定性、ノンMANの独特のムーブは目を見張るものがあった。
結果、優勝は一撃、ベストショーはFIRE WORKSとなった。どちらが優勝するか僅差ではあった決勝戦だった。 |
2002年7月7日