Battle of the year 2001 日本予選大会 ストリートダンス総合サイト

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イベントレポート

Battle of the year 2001 日本予選大会

去年はWaseda Breakersが見事優勝し、ドイツ本選では準優勝という快挙を遂げ、今年は去年にも増して盛り上がることが予想された。


15時会場、16時開演ということで、当日は15時半に会場であるOn Air Eastに到着。
外には出場者たちの姿が。入り口には並んでいる人がほとんどいなくて、どうしたのかと思いきや、会場内には既に場所取りをした客でいっぱい!
入り口前しか空いているスペースがないぐらい、多くの人たちで埋め尽くされていた。
その中ではやはりサークルができていて、見覚えのあるブレイカーや、今大会の出場者の姿もあった。
このサークルバトルを見ただけでも日本のレベルが確実に上がってきていることがわかり、これから始まる予選は壮絶なものとなることが予想された。


今回出場するチームは去年のように固定のチームとしてではなく、いろいろなブレイカーたちが集まって、連合チームのような形での参加が目立った。
マシーン原田氏も「連合チームが多く、今回の大会はどうなるか予想がつかない」と、話していた。
その連合チームでどのようなパフォーマンス、バトルを見せてくれるのか、連合チームならではの期待感などもあったことは確か。


そしていよいよBOTY2001日本予選大会が始まった。
オープニングアクトは昨年優勝チームのWasda Breakers。メンバーが登場し、照明がつく前から観客は大盛り上がり!
ソロの合間に合体技を入れて、さすがワセブレ!といった感じ。特にアサミのエアーには観客みんなが大歓声をあげ、会場はさらにヒートアップした。


全チームのパフォーマンスを見て個人的にバトルに残りそうだと思ったチームはfire works、一撃japan、魁!!仙台breakers、TEAM OHHの4チーム。
実際バトル進出チームはこの4チームだった。


4チームともメンバーだけ見たってバトルに残りそう、と思うかもしれないが、全13チームともにレベルが高く、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
エアーもみんなキレイにこなしているし、フリーズもしっかり止まっていてすごかったが、2人の合体フリーズなどは全体的に同じように見えて、もう少し変わった独自のものも見てみたかった。
そして選曲について。パフォーマンスではテクニックを前面に出してくるチームと音とルーティーンをうまく組み合わせて演出するチームとに分かれたような気がした。
実際上記4チームはテクニックは申し分ない上に演出が上手く、観客は「アイツ、技がすごいぞ!」という以上に「次はどうなるんだろう?」という期待感などもあったと思う。
こんなところに審査員の方々もこの4チームを推したのではないだろうか。

今回からルールが若干変更になり、バトルに残った4チームは3位決定戦、決勝戦をそれぞれ行う方式ではなく、ベストな4チームを選出し、トーナメントバトルで優勝を競うことになった。
これは「バトルの中から勝ち抜いてきた者を真のチャンピオンにする」という主旨に基づいての変更とのこと。
バトル時間は準決勝が10 分、決勝が15 分で行われた。


まず最初のバトルはfire works VS 魁!!仙台breakers。仙台からの先攻でバトルは始まった。
fire worksはパワー・スタイル共にバランスよく、仙台はどちらかというとスタイルにウェイトがあり、fire worksはパワーで攻めたててこのバトルを勝利した。


そして一撃japan VS TEAM OHH。TEAM OHHの先攻で、元Cool Crew Jrとパパのトシキ、タイスケのエアー・Aトラなど、2人はパワーの連続、トオルのエアー7連発などで一撃japanを圧倒するが、一撃japanはシン、セイタロウ、ケンジなどのエアー、エルボーエアー、ヘッドなどで返す。スタイルではプリンス、カツ、ノンちゃんなどとTEAM OHHからカズ、カズヒロ、トモなどが好戦を見せ、結果はどうなるか予想できないものとなった。


いよいよ決勝戦。
このバトルでドイツ本選への出場が決まるということでTEAM OHH、fire worksのメンバーはもちろんバトルを見守る観客も緊張して臨んだことと思う。
バトルが始まってみるとスタイルではカズ(元BRONX)と群青(元BRONX)、イソップ(元BRONX)の対決が激しく、両チーム共に兆発し合う場面もあり、決勝のバトルの「厚み」みたいなものを感じた。エアーなどの大人顔負けのパワームーブを2人ともこなせるトシキ(元COOL CREW Jrとパパ)、タイスケ(元COOL CREW Jrとパパ)、オリジナルのスタイル、ムーブで攻めるトモ(BRIND SIDE BREAKERS)の存在感は大きいもので、かなりインパクトを与えたと思う。


どちらも一歩も引かず死力を尽くしたバトルの末、優勝を勝ち取ったのはTEAM OHH。
そしてBEST SHOWは惜しくも2位となった華飛(FIRE WORKS)。
今回の観客動員数は約1000人を越え、会場であるOn Air Eastは超満員。入りきらないぐらいの人たちが長時間同じ姿勢で今回の大会を見つづけるのはかなり疲れたと思うが、それ以上に日本のブレイクシーンのアツさ、レベルの高さを再確認できたことだろう。


結果はTEAM OHHの勝利となり、TEAM OHHとfire worksの決勝戦となった。


優勝したTEAM OHHは11/17にドイツで行われる本選に出場が決まり、これから2ヶ月もないが全力を尽くして戦ってきてほしいと思う。


2001年9月15日

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