JUSTE DEBOUT JAPON 2007
パリで開催される世界最大の2on2バトル、JUSTE DEBOUTの日本予選が1月14日に川崎で行われた。
JUSTE DEBOUTはブレイキン以外のPOP、LOCK、HOUSE、NEW STYLEの4つのジャンルそれぞれのバトルで構成され、日本予選優勝チームがパリへの切符を手にすることができる。
それぞれ予選は1分という短い時間の中でのショーケース審査。
この短い時間の中でどれだけ自分たちのスキルを出せるかがポイントとなった。
予選を突破できるのは各8チーム。
ソロを交代で、ルーティーンを織り交ぜて、それぞれが1分間ソロを踊る、など、各チームとも個性を出して予選を終えた。
HOUSE
ハウスバトルはそれぞれのステップも見所だが、どのようにして音に乗せてステップだけでなくオリジナルでユニークなムーブを繋げていくか、音を聞いて効果的なところであわせていくかが大きな勝敗を決めたバトルが多く見られた。
中でもPINO、TATSUOのバトルでの動き、ネタの出し方は絶妙。
決勝バトルとなったTSUJI & TATSUO(GLASS HOPPER) vs KENJI & PINO(Pinocchio)はハウス目当ての観客以外も相当盛り上がっていたバトルだった。
LOCK
ロックバトルはバトル慣れしているダンサーも多く、音と動き、表情やネタの組み合わせ方がとても上手いダンサーたちが集まった印象。
決勝バトルだけでなく、準決勝でのFUKUSUKE&SHUTA VS GOGO BROTHERSのバトルもどちらが勝ってもおかしくないのではないか、という接線バトルが繰り広げられ、決勝前からロックバトルが熱くなりすぎた感もあったぐらいだ。
このバトルではスキルやアドリブをいかに的確に出せていけるか、などがとても高いレベルでぶつかり合ったバトルだった。
決勝の多くの人が予想してただろうHilty&Bosch VS GOGO BROTHERS。
どのムーブも全てが世界トップレベルのムーブで、チッタ全体が盛り上がるバトルに。
これまでのバトルも決勝もお互いが日本ではなく世界トップレベルのスキルを持ち合わせているため、どうやってもどちらが勝つかわからない状況になってしまったが、このような最高のバトルが見れたのはこの日集まったファン、ダンサーとしては幸せだったのではないだろうか。
NEW STYLE
NEW STYLEは曲の幅も広く音のおいしい部分を掴みにくかったり、対峙するバトルという形式が大きく広まっていないということからも白熱したバトルというレベルまでは届かず、出場したダンサーたちを悩ませただろう。
今後ショーケースではなくバトルがさらに浸透していくとNEW STYLEのバトルにも大きな流れがでてきくるのではないだろうか。
POP
POPバトルは開催されるたびに熱いバトルが繰り広げられるのはよく知られているが、今回の決勝バトルほどのバトルは今までに見たことがないバトルとしてこの日最高のバトルになったのは間違いない。
GUCCHON&KEI VS TETSU&ACKEYというこれもまた世界レベルのスキルを持ち合わせた両者だからこそまったく隙のないバトルで、異例の延長戦にまでもつれ込んだ。
スキルだけではなく、それぞれのポップに対する気持ちも現れているようなバトルでJUSTE DEBOUT JAPON 2007は幕を閉じた。
House
優勝 TSUJI & TATSUO(GLASS HOPPER)
準優勝 KENJI & PINO(Pinocchio)
Lock
優勝 YU & REI (GOGO BROTHERS)
準優勝 YOU & JIN (Hilty & Bosch)
New Style
優勝 YOSHIO & SHIRO(S.A.S)
準優勝 GAN & KOUSUKE(S.A.S)
Pop
優勝 GUCCHON & KEI (クースコー)
準優勝 TETSU & ACKEY(FAB5BOOGz)